2017年01月11日 (水) | 編集 |
2015年11月、ブログに

『ご自宅に人馴れした野良猫がおり去勢手術して我が家に迎え入れたい。ただすでに先住猫がいるのでウイルス検査等結果次第で迎え入れるのかTNRするのかを検討する形になってしまう。泉州地域で野良猫を見てもらえる良心的な病院はないでしょうか』

という内容のコメントをJさんからいただきました。この時はメールで病院の紹介をし、結果ウイルスのダブルキャリアだった為TNRとなりました。その後はJさんに見守られながらJさん宅のお外で野良猫生活を送っていたそうですが3ヶ月ほどで姿が見えなくなったとのこと。新しい場所を見つけたのか、それとも天国に行ってしまったのかわかりませんが区切りがついたようでした。

そして2016年6月、今度は別の仔のことでご連絡が。

『首輪を付けてる子猫がおり外飼いかと思っていたが首輪がたすき掛けになり背中に掛かる首輪は血に染まって異臭もしている。首輪を外してやりたくても威嚇され餌で誘き寄せも警戒される。捕獲出来ればTNRして首輪も外してあげれるのですが』

とのこと。東北地震の時に家猫や半外猫の飼い主が被災し満足にご飯をもらえず痩せてしまいたすき掛け状態になってしまった犬や猫がたくさんいたそうです。この仔も小柄か生後1年未満ぐらいの体格でなってしまった模様。首輪の血と異臭を考えると結構危なそう。異臭は皮膚が壊死した時などにも出ますし。

とりあえず捕獲して病院へ行くしか解決方法はなかったので捕獲器の貸し出し場所を調べ、私もJさんも以前親身になってくれお世話になった病院に相談し連れていくことに。幸い捕獲器も借りることができ捕獲を開始したその日に無事捕獲されました!

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イカ耳で絶賛警戒威嚇中!

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赤い水玉っぽいようなうろこ柄のような首輪で簡単に外れないタイプ。茶色く濃い色のところは血が乾いた跡のようです。右脇にガッチリ食い込んでおりとにかくひどい臭いだそう。

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捕獲後Jさんが姿を見せる度にウーウー唸っていたそうですが時間と共に若干警戒も緩めた模様。病院に連絡すると緊急性があるので翌日すぐ受け入れてくれるとおっしゃっていただき連れていくことに。

私は情報を元に管轄の警察署や迷子サイトに届け出が出されていないか探してみましたが該当なし。Jさん自身はこの仔は一月程前に正常に首輪をしているところを見かけたそう。半外猫なのかと見守っていましたがたすき掛けの状態になってもそのままなのでJさんはずっと気になっていたんだとか。届け出もなくほぼ野良猫状態ですが今後どうするかはまず怪我の状態を見てもらってからとなり翌日病院へ。

威嚇が凄い為麻酔をかけての診察。首輪には名前や連絡先はなく性別はメス。傷口は摩擦で裂け皮膚が壊死していました。飼い主に繋がる情報なし、ここ最近の行動から野良猫の状態なのでTNRを前提に不妊手術と耳先Vカット、怪我の処置となりました。ていうか不妊手術してなかったんかい。どんな飼い主やねん。

右脇の怪我は壊死した部分を削り消毒し正常な皮膚を引っ張って縫合とコンベニア注射。無事手術は成功しましたがこういった怪我と手術は術後が大変だそうで、どうしても傷口を舐めてしまったり動いたり暴れたりで傷口が開いてしまうことも多々あるよう。そりゃそうですよね、取り除いた部分を合わせるように皮膚を無理やり引っ張って縫合してるんだから少しの無理ではち切れてしまう可能性は高いわけだし。ということで術後すぐのリリースは不可、しばらく療養が必要となりました。

しかしJさん宅にはすでに先住猫がおり保護用のケージもお持ちではない。しかもお子さんもいてフルタイムで働いておられる。とはいえそのままリリースも無理。私の使用していないケージをお貸し出しするというとまずは1週間、リリースまで保護することを決心されました。

夜引き取り後待ち合わせをしてたすきちゃん(仮名)とご対面。

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麻酔は覚めていますが疲れてぐったり。それでも近づくと威嚇は忘れず。

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こちらが付いていた首輪。金具部分が食い込んでたのかな?酸化して本当にひどい臭いでした。

今後のたすきちゃんの威嚇や態度次第で大変かもしれませんができる限りご協力しますのでとお話しお別れ。帰ってから無事ケージに移動させることできたよう。

手術翌日の6月19日

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絶賛イカ耳中。それでもご飯も食べてトイレもしてひと安心。下に落ちているのは汚れかかさぶた?

Jさんは保護までは毎晩モヤモヤしていたそうで前日ゆっくり眠れたそう。保護後は保護後の心配や問題もありますがあの仔はどうしているだろうという心配はなくなりました。

6月21日

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少しリラックスしている様子。相変わらず威嚇はあるものの攻撃等はなく掃除やご飯をあげるのは問題なかったそう。でもコンベニアかストレスかで少し軟便気味。少し出血しているようで血や便で汚れて毛布は毎日交換。その後は出血も止まり順調に経過していき手術から1週間後、Jさんよりケージ貸し出し延長要請が。どうぞどうぞ!まだまだお貸し出ししますとも!その頃にはシャーシャーいうのものヨシヨシと撫でるとゴロゴロいうツンデレさんになりタオルで包んで抱っこもできたり、ケージから少し出してみたりと色々挑戦することもできるまでに成長していました!

先住猫ちゃんはたすきちゃんのケージに近づき威嚇されると逃げていってしまうようですが興味はあり友好的かも?という状態。Jさん自身は今後リリースしてまたモヤモヤしながら過ごすよりは条件が合えばうちの仔として受け入れることも検討されている状態に。フフフ、私の思惑通り・・・。

その数日後病院へ行き検便とウイルス検査。結果は下痢は消化不良によるものと思われ、エイズ&白血病は共に陰性!やったー!第一関門は突破したのであとは先住猫ちゃんとの相性次第となりました。

そして保護から約2ヵ月後・・・Jさんよりたすきちゃんを我が家の仔に迎え入れるとの連絡が!先住猫のくーちゃんとはプロレスや追いかけっこで遊んでいて関係は良好。Jさんが寝ているとベッドに上がってゴロゴロスリスリしながら寝たりするように。まだ人の急な動きには警戒したり逃げ隠れはするようですがもう問題ないですね。名前はナナちゃんになりました。

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日向ぼっこするナナちゃんとくーちゃん。どっちも可愛ぇー!

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その後も問題なく過ごし着々と家猫としての性格を取り戻し、

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去年のクリスマスにはこんな素敵な姿の画像が!今ではすっかり甘えん坊ガールだそうで!Jさん、最高のプレゼントをありがとうございます!お口関係の問題や台所を物色したり袋系の噛み癖があったりと野良ちゃんの名残はあるもののもう立派な家猫です!

Jさんは元々猫のくーちゃんがいたものの、同時期に保護活動をされたTさんと同じように外で怪我をした気になる仔を見かけモヤモヤと悩みながら過ごされていました。でもそのモヤモヤってその仔を見かけなくなって時間が経過するかその仔を保護するかしないと解消されない。いろんな事情で保護できないことも多々あると思いますが実際行動に移すとこんなに簡単なことだったのになぜもっと早く保護しなかったんだろうと感じると思います。もちろんお金も労力もかかって簡単なことではないんだけど、いざやってみたらできたやん!ってことが多いんじゃないかと。

そんなことをいいながら私も保護できなかった仔もいたしこれからも保護できない仔が確実に出てくると思います。今回はケージのお貸し出しぐらいなので保護活動のお手伝いといえるかわかりませんが、だれかに相談したりすることで路頭に迷っていたであろう仔を救えることもあります。少しでもTNRや保護しようか悩んでいる人はまず一度勇気を出して行動してもらえたらなぁと思います。


テーマ:動物保護
ジャンル:福祉・ボランティア
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